IR計画が白紙に戻った山下ふ頭の未来をどうするか、横浜のまちづくりの新しい課題になりました。
市民の関心が高まるなか、各分野、各地域で活動している有志が集まり、市民による、市民のための山下ふ頭再開発計画を進めているのがこのプロジェクトです。
山下ふ頭の一角に「さまざまな市民活動ができる市民共創エリアをつくろう」というコンセプトの元、2023年の3月より重ねてきた会議の内容をより広くの方々と共有し、さらに多くの市民の方々と目標に向かって協働していきたいと考えています。
今回、私たちはあらためて横浜開港以前の吉田新田までさかのぼって、横浜の都市づくりを振り返りました。関東大震災、横浜大空襲、米軍による接収の壊滅的ダメージを受けながらも、先人たちは「市民の力」と共に不死鳥のように横浜をよみがえらせ、創造してきました。
いま、私たちは人口減社会、気候危機など歴史的転換期に生きています。このような時代、多様性と共生、持続的に豊かさを実感できる「生活と価値観」への転換が求められています。それを私たちは、「海と街が有機的なつながりを取り戻し、100年先もずっと続く、幸せな横浜をつくろう」という理念を込めて計画を進めています。
ぜひ、市民のみなさんと今後50年、100年の横浜を、次世代に引き継ぐためのグランドデザインを、一緒に描いていきたいと思っています。