海と街の有機的なつながりを取り戻し 将来につづく、ゆたかな横浜を築くために大切なこと
市民の意志と力で、カジノ事業を撤廃させました。その市民は、代替え案を示す責任があると考えました。
創造と拡張。喪失と再生の歴史。この先、我々は何を創造するのか?
一般的な横浜形成史は多くの既出資料に任せたい。ここでは現在の都市横浜の特徴的なポイントと、これまで枕詞のように語られてきた横浜像に対し異なった視点を提起することにしたい。
市民の共創エリア「水とまち、人」がつながる場所
巨大な陸地を形成する山下ふ頭に、水上交通が行き交う「運河」の設置を提案する。
以下にまとめるように、運河ができると、水上交通における山下ふ頭の地理的ポテンシャルを活かせるだけでなく、海を近くに感じられる場所が面的に広がり、またそれが横浜都心部の一等地であるこの土地の価値をさらに高めることにもつながる。
多様な自然が都市の価値になる
暮らしの傍らに、多様な自然があることが都市生活において、どれだけ幸せなことだろう。
経済、効率、合理性などを求めるあまり、失われ、忘れ去られたものは計り知れない。
でも自然は寛容で力強い回復力を持っていると信じたい。今からでも遅くないはずだ。
価値観をアップグレードして、これからの開発の基準に生物多様性という視点を持とう。
市民が参加体験・交流できる場に
海に浮かぶ広々とした多目的公園と、横浜の発展でのアイテムであるコンテナや艀を利活用した空間で、横浜18区の市民が「チーム横浜」となり、協働して創作・発表ができる空間づくり。
艀、陸と海のあわいにたゆたう 異世界への誘い
開港以来横浜の港湾で重要な役割を果たしてきた艀。時代の移り変わりによって活躍の場を失いつつあるこの艀に新たな価値を見出し、船劇場という類まれな文化施設として維持活用してきた横浜ボートシアターは、船劇場をより多くの人々が集う“開かれた文化創造の場”にすることを目指しています。
「みんなで子育て」を目指す 横浜市に足りないもの
横浜市でも少子化が進み、子どものいる世帯が減少し、核家族やひとり親家庭が増加しています。共働き家庭がふえるにつけ近所との交流が減少したため孤立し、不安や負担を感じながら子育する家庭の問題が深刻化しています。
サテライト施設の 機能と可能性
福祉の充実を図るためには障がい者当事者の視点に立ち、多くの社会資源と連携し総括的な支援体制を築くことが重要です。しかし、今後は補助金の割り当てが難しくなるうえに、慢性的な人材不足により活動が制約を受けることで施設や職員が孤立することが予測されます。そこで、それらを改善するために『共創エリア』のなかに、 障がい者と福祉職員双方の支援基幹施設である“障がい者支援のサテライト施設”を創設することを考えました。
次世代のモビリティ
山下ふ頭の再開発では、ふ頭内はもちろん、隣接する山下公園とその周辺も含め、あたかもテーマパークのように徒歩での散策を安全に楽しめる交通環境にしたいものです。
横浜 ~ 歴史と社会が融合し未来に紡ぐ街
山下ふ頭の再開発では、ふ頭内はもちろん、隣接する山下公園とその周辺も含め、あたかもテーマパークのように徒歩での散策を安全に楽しめる交通環境にしたいものです。
メタバースを活用した、スマートシティ横浜の実現
横浜山下ふ頭の未来を市民と共に築き上げ、スマートシティーの理念をメタバースを活用した市民参加型のグランドデザインで実現。持続可能性と住民の声を重視し、イノベーションを通じて未来の横浜山下ふ頭を創り上げることを目指します。